福島会議に参加してくださった先生生徒のみなさん
ありがとうございました。
みなさんから頂いた感想文をこれに掲載します。
先生からのコメントや報告も紹介しています。
NPOこどもファーマーズ協会
代表理事 浅井宏純
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ベジコン福島会議出席 学校代表
福島県立会津農林高等学校 校長先生 渡邊芳広
先生 江川篤 先生 佐藤碧 生徒 渡部虎那太 他
福島県立岩瀬農業高等学校 先生 宗像扶希子 生徒 古川敬太
福島県立耶麻農業高等学校 先生 永井國之 生徒 蓮沼健太
茨城県立水戸農業高等学 先生 萩野谷清行 生徒 平澤公基
北海道美幌高校 先生 佐藤潤一 生徒 阿部宙
東京都立農業高校 先生 伊東孝明 生徒 阿南宙斗
石川県立七尾東雲高等学校 先生 古川宏幸 先生 長谷良弘 生徒 山野寺将弥
加茂農林高等学校 先生 大坪信弘 生徒 大矢遥 生徒 海津妃果莉
大分県立玖珠美山高等学校 先生 河津文昭 生徒 宇田未夢
奈良県立磯城野高等学校 先生 森田浩文 生徒 岡田新史
福島会議に出席してくださった会津農林高校のみなさん
3年生 渡部虎那太、鈴木光希、鈴木茉優、五十嵐皐己、佐藤朱夏、
齋藤未来、渡部嘉友、鈴木雅也、渡部和樹
2年生 笹川慶人、酒井庸光、佐藤舞、白井千智、本名佑衣、猪俣智尋
********************* 北海道美幌高等学校 *********************
NPOこどもファーマーズ協会
代表理事 浅井 宏純 様
お世話になっております。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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また、私自身の話をすると、北海道の教員になった1年目に東日本大震災が発生しました。当日は、父親に連絡がつかず心配していましたが、次の日に連絡が付き、安心したのを覚えています。実家は原発から70kmくらいの地点で、稲作をしており、発生から3年くらいは、風評被害の影響もあるせいか実家から米を送ってくることはありませんでした。発生から5年経過している今でさえも「あまり食べたくないだろ」と話すときもありますが、「送っても大丈夫だ。嫁ももらえることに感謝しています。」と言って送ってもらっています。現在も、様々な場面で苦労されている農家の方も多いようです。
しかし、今回の福島会議に参加して、全国には多くの方が応援していることや地元でも挑戦している方が多いことがわかりました。ぜひ、今後も課題はあるかと思いますが、自信をもって農業に取り組んでいただきたいと思います。北海道の農業やこれからの食育教育に、生徒ともにアイデアを出しながら取り組んで行きたいと思います。このような機会を作っていただきありがとうございました。
美幌高校 佐藤潤一
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“東日本大震災地支援2016” 第4回全国農業高校生ベジコン福島会議を終えて
北海道美幌高等学校 生産環境科学科2年 阿部 宙
「優勝は・・・、福島県岩瀬農業高校です。」浅井さんが呼名した瞬間「あ~」と心の中で思いました。今年は、雨などでキャベツの生育が悪く、昨年の26.5kgを超えられず、15.2kgと結果であったため優勝できるかとても不安でした。結果は準優勝。あ~と思いながらも、いざ賞状を受け取ると、自分たちが長い期間をかけて育てた物が準優勝になり、すごく嬉しかったです。ちなみに、賞状授与後の言葉をしっかり考えておけば、良かったと少し後悔しています。まさか、授与後に一言があると思わなかったので。
挨拶が遅れました。こんにちは。先日は大変お世話になりました。現在、私は、この福島会議について他のメンバーやクラスメイトに報告し、福島会議で学んだことを活かし学校生活を送っています。ここで、少し私について紹介します。私の祖父の実家は、農家をしています。キャベツやビートなどを生産し、総面積は約30町ほどあります。中学時代から放課後は、祖父の実家で農業を手伝い、農業を学びたいと思い、美幌高校へ進学しました。農業の授業や実習などは、体に身についているため、知識として覚えることができますが、普通教科が苦手で、あまり良い点数ではありませんでした。高校を辞めて働いた方が良いのではと考えた時期もありましたが、親や地域の大人の方の説得もあり現在に至っています。今年になり、農業クラブ執行部となり、ベジコンの生育や交流活動に参加していると顧問の先生から「福島会議がある、全国の高校生と交流しないか。」と話がありました。私は、「面倒だな~。」と思っていました。しかし、顧問の先生から「宙は農業の知識があり、全国の高校生と交流し、自分の視野を広げられるぞ」と誘われ、今回参加することになりました。これまで家族旅行以外にあまり北海道外へ行く機会は無かったため、会ったことのない人と会議をすると聞いていたのですごく不安でした。しかし、出発の日に近づくにつれて楽しみな気持ちに変わっていきました。
当日は、鶴ヶ城の見学やソースカツ丼の昼食後、会津若松駅に集合しました。バスには一番乗りであったため全国の高校生が乗ってきてすごく緊張しました。バスでは、隣の生徒にも話しかけられませんでした。
会議では、全国の取り組みを聞くことができ、商品化や地域との交流について自分たちのやったことのない活動やアイディアを知ることができました。
夜の交流会では、多くの友達を作ることができて楽しかったです。その時には緊張もなくなり皆と喋れるようになり自分の学校の情報を交換したりすることができました。普段は他の高校生と交流することがないのですごくいい経験になりました。
次の日は、植物工場に行きました、今まで見たことのない大きなハウスでトマトの栽培をしているところは全てをオートメイションで管理されていました。温度管理や灌水管理のオートメイション化はすごいことだと思います。農家戸数が減り一戸あたりの面積が増えているので、これからの農業には大切なことだと思いました。
今回の福島会議では、福島に行って見学するだけではなくいろいろな高校と交流して自分にはなかった考えや活動を知ることができ、道外の友達を作ることができたのですごく充実した二日間でした。これからもこのような活動をどんどんしていきたいと思っています。今回はこのような機会をいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
********************* 石川県立七尾東雲高等学校*********************
第4回全国農業高校生ベジコン 福島会議及び被災地復興視察 報告
石川県立七尾東雲高等学校 実習助手 古川 宏幸
○12月8日(木) 会場 福島県立会津農林高等学校
・第4回ベジコン表彰式
会津農林高校体育館で全校生徒の見守る中、表彰を受けた。放課後に実施されたにもかかわらず、会津農林高校の生徒の態度が素晴らしく、感激した。
・福島会議
<被災地の農業復興・ゲストスピーチ(清水琢氏・清水薬草店)>
薬草店を営む傍ら、「会津御種人参」(朝鮮人参の一種)の復活に自ら取り組み始めた様子を紹介。農家が次々に栽培をやめていく中、種子を確保することや製品になるまでに5年かかることなど、苦労はあるがやりがいを感じていると、いきいきと話されたことが印象的であった。
<各学校の取り組みの発表>
全国から10校が参加。ベジコンでの栽培経過や各校の取り組みを発表し、交流した。岐阜県立加茂農林高校の活動で、被災地の特産品を委託販売したりキャベツを販売した売り上げを被災地に募金するなど、震災復興支援に関わって行動していることに感心した。
・交流パーティー
生徒・教員・主催者が食事を共にしながらの大交流会。いろいろな学校の様子や取り組みの多彩さに触れ大変刺激を受けた。大分県立玖珠美山高校では、学校でジャンボカボチャづくりのコンテストを企画し、地域の方々に参加してもらって交流を図っているそうで、興味深く聞いた。
○12月9日(金) 視察地 いわき市 わんだーふぁーむ
・被災地における農業復興の様子を視察
福島原発から約30㎞の所にあるトマトを中心とした野菜工場。福島県の農業復興のシンボル的な存在だそうだ。荒廃していた休耕田を開発し、17,000株のトマトを栽培するハウスに隣接して、加工工場・レストラン・直売所・芝生広場を整備し今年の2月から順次稼働している。何と言ってもトマトハウスに圧倒され、その最新設備に感心した。室内の二酸化炭素濃度を600ppmにコントロールし、トマトの光合成能力を高め栽培に生かしている(オランダにおける施設園芸を参考とする)とのこと。下葉の摘葉の基準を習うなど今後の本校での栽培の参考にできる点も多かった。
被災地においては、移動中の車窓から現在の放射線量を示すモニターが設置されているのを見かけるなどまだまだ困難や復興途上の部分も多いことだろうが、一方で災害に負けずに頑張っているところを見ることができ、こちらが励まされる思いだった。
○全体と通じて
コンテスト参加校が、このように一堂に会して教員・生徒の別なく交流ができたことは大変すばらしい。このような機会が設定されることは他の企画ではなかなかなく、主催者側や準備された会津農林高校の関係者の方々に本当に感謝したい。次回以降もぜひ企画していただければありがたい。
改善すべき点を挙げるならば、①参加校や参加者が事前にわかるようにしてほしいし、名簿等提示してもらえるとうれしい。例えば名札などは各学校で準備し持参すれば会場校に負担をかけず、参加校も“お客さん”ではなく主体的にかかわり、交流もよりスムーズに進むのではないか、また、ゲストスピーカーや二日目の視察先もその場で知らされ、さながら「ミステリーツアー」のようなスリリングさだった。
②キャベツ栽培という共通の話題で一層交流ができればよかった。品種や栽培時期、方法など各校が工夫し苦労もしているところだろう。ブログでの報告は、主催者と投稿する学校とのやり取りが中心で、学校間での情報交換という面では課題があっただけに、せっかくみんなが集まったので意見や感想を聞きたかったところである。
ベジコン開催要項には、当初から福島会議の開催や海外研修についてもうたわれていながら、いざ会議に招待されると校長が難色を示すなど、ベジコン参加の難しさも感じた。次年度以降、エントリーの許諾はもちろん、ブログでの活動報告時など、折に触れ校長に知らせながら取り組みを進めなければと痛感している。
ともあれ、初めての企画という事であったが、貴重な機会を作っていただき本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。
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ベジコン福島会議に参加して
石川県立七尾東雲高等学校 山野寺 将弥
今回は、ベジコンの福島会議というイベントに招待して下さりありがとうございます。一泊二日という短い期間でしたが、その、一泊二日でもたくさん人達と交流ができいい機会だとおもいました。
一日目では、地元の会津農林高校さんの学校にお邪魔させていただき、他県からも来ていた農業を学んでいる高校生の皆さんと表彰式をし、その後、地元で薬草店をしていらっしゃる清水さんに、地元の野菜の会津御種人参(アイヅオタネニンジン)の歴史や栽培期間の話を聞き、出荷できる位まで育てるのに生育期間が約5年かかると言う話を聞きビックリしました。
次に、ベジコンに参加している高校の皆さん達と自分たちの学校で農業を学んでいることについて、どの様な活動に力を入れているかという事を話し合いしました。話の中では、沢山の種類の野菜を作って、またその野菜でたくさんの種類の加工品を作ったりして、地元のお店などで販売しているという話を聞きました。その後、新鶴温泉健康センターに行き、夕食を兼ねての交流会をしました。先程話すことの出来なかった事や、気になった事を各高校の生徒さんと話をしていました。加工食品は、どの様な工程で作っているかなどについて話をしていました。
二日目には、ワンダーファームというところに行きました。ワンダーファームでは、とても大きなトマトハウスや、工房、レストラン、直売所などがありました。トマトハウスでは、丁度完熟している中玉トマトを食べさせていただき、直売所では、トマトジュースを試飲しました。トマト100%のジュースなのですが、思っていたよりも甘くて美味しかったです。トマトの試食などもあり、緑色でも完熟しているというトマトもあり、驚きました。
最後に、今回はこの様な楽しいイベントに招待して下さりありがとうございました。主催者の皆さんや、今回のイベントに協力して下さった方々に感謝をして、今回のイベントで、学んだ事、感じたことを大切にして、今後、活かしていけるようにしていこうと思いました。
本当にありがとうございました。
********************* 茨城県立水戸農業高等学校 *********************
NPOこどもファーマーズ協会
代表理事 浅井 宏純 様
水戸農業高校 ベジコン担当の萩野谷です。二日間、大変お世話になりました。
全国の農業高校生が交流できるのは農業クラブ全国大会、なかなかハードルが高い上に相手は競争相手、様々な競技で勝敗を決めるイベントです。ベジコン福島会議はキャベツコンテストに出場したチームの代表が参加でき、家庭的な和やかな雰囲気で行えたことが良かったと思います。国内外は問わす、今後同じような感じで農業高校生が更に交流できる機会があればと感じました。
私の感想は、生徒の感想と一緒にwordで作成し、後日送信いたします。・・・・・・・・・・・・・・
茨城県立水戸農業高等学校
農業科 萩野谷 清行
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ベジコン福島会議の感想
茨城県立水戸農業高等学校
平澤 公基
今回,初めてベジコンの活動・福島会議に参加でき,とてもうれしく思います。
まず,活動についてですが今年は連続した台風の直撃や集中豪雨の影響で畑が水没してしまい,キャベツの生育が悪くなり良い結果は得られませんでした。
しかし,今回の活動で微生物農薬より化学農薬のほうが結果が良かったですが,微生物農薬は安全な農薬なので種類を変えるなどして挑戦したいと思います。
次に,会議では他校生が行っている活動内容の発表や会津御種人参の加工業を営んでいる清水琢さんなどの公園を聞くなどして他校生と情報交換しました。会議の中で私たちのグループの解決すべき問題も見つかりました。それは,他のグループに比べ,地域交流が少ないことです。私はまだ2年生なので,あと一年かけて問題を解決できればと考えています。
会議後,宿泊したホテルでは交流会が行われ,他校生とも楽しく会話し,とても楽しく過ごせました。
2日目は,ワンダーファームという農場を見学しました。ワンダーファームではトマトを太陽光利用型の植物工場で栽培しており,私は養液栽培の培地にココナッツ椰子を砕いたもの使用していることに驚きました。最後に今回の会議で学んだことを将来のために活かせたら良いと思います。
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異常気象との戦い
萩野谷 清行
今回のキャベツコンテスト,福島会議では大変お世話になりありがとうございました。
今年は気温の大きな変動,集中豪雨,日照不足など様々な異常気象に悩まされました。例年より気温が高いと普段出ないような病気や害虫が発生したり,雨量が急に増えると畑の水がはけなく溜まった状態が続き,日照が少ないと光合成による栄養の供給が少なくなってしまったり・・・本当に農作物栽培には良いことがありませんでした。このような条件下で行われたキャベツ栽培,まず最初は暑さとの戦い,力尽きたキャベツが多少出ました。続いてトドメは8月下旬,2日連続の台風&集中豪雨,キャベツごと水につかり,もうダメかと思いました。人間に例えれば溺れて呼吸ができないのと同じことです。豪雨の後は長期間の日照不足,キャベツは何とか持ち直しましたが生育不良が続いてしまいました。
このような悪条件下でしたが,何とか収穫することができました。最高4.6kgと結果は良くありませんでしたが良い経験をさせて頂いたと考えています。異常気象は今後も続くことが予想されます。栽培技術のみでなく,気象の細かな変化に対応できるよう努力して行きたいと考えています。
**************** 福島県立耶麻農業高等学校 ******************
福島県立耶麻農業高等学校 蓮沼健太
第4回全国農業高校生ベジコン・福島会議に参加させて頂き、ありがとうございました。とても楽しい二日間でした。その中でも参加した各学校代表の皆さんと仲良く交流できたことや他校の活動内容を知ることができたことを、これからの私の農業に生かしていきたいです。
二日間、本当にありがとうございました。
**************** 福島県立岩瀬農業高等学校 ******************
福島県立岩瀬農業高等学校 古川 敬太
福島会議に参加して
12月8・9日、会津でベジコン福島会議が行われました。日本全国様々なところからベジコン参加校の代表の方たちが集まり、2日間という短い間でしたが交流させていただきました。
初日は、どんな人が来るのかなとか、福島会議って何するんだろうとか、不安なことばかりでした。
まず最初に行われた表彰式では、優勝という結果でした。その結果を聞いたときは、とてもうれしかったです。うれしさのあまり鳥肌が止まりませんでした。子供たちとの交流活動を高く評価していただき、本当にうれしかったです。
福島会議では、被災地復興に向けて実施している活動内容について、各高校の取り組みを聞きました。東京にも農場はあるとか、岐阜県の加茂農林高校さんの「希望の和」というプロジェクトに参加している取り組みは、とても印象に残りました。会津農林高校も「アスドラ」を作っていたり、外部企業と一緒に制作したりと、各高校さん本当にいろいろな取り組みをしているんだと分かりました。もっと堅苦しい話しづらそうな会議だと思っていたのですが、とても楽しく意見交換できて参考になることを沢山聞かせていただきました。
その後のパーティは、とてもおいしい料理を沢山食べました。ほかの高校の人とのコミュニケーションもとることができました。普段は聞かないほかの県の話を聞くのはとても新鮮でした。パーティをやった旅館の温泉は広くてとても気持ちよかったです。
二日目は、バスでいわきにある「ワンダーファーム」というところに行き、トマトを使った加工品を作っている施設を見学しました。高いトマトジュースには、とても衝撃を受けました。トマトを温室栽培しているとても大きなハウスも見学し、育て方や工夫している事などを教えていただきました。話を聞いた後に、実際に育てているトマトをいただきました。
僕が食べたのはカンパリという品種でした。とてもさっぱりしていて、ほどよく甘いとてもおいしいトマトでした。
2日間の交流を通して僕が感じたことは、被災地はまだまだ課題が残っておりますが、被災地ではない地域の人たちが、被災地復興のための取り組みをさまざまにしてくださっているということです。全国からの支援をいただいているからこそ復興は成り立っていくのだと改めて感じました。
僕は園児や子どもたちとの交流をとおして、もっと農業に興味を持ってもらうきっかけを作るのが僕ら農業高校生の仕事だと思っています。この思いを後輩たちにも引き継いでいって、どこかで、交流した園児たちと農業でつながってきてくれればいいなと思います。
2日間、本当にありがとうございました!
**************** 東京都立農業高等学校 ******************
“東日本大震災地支援2016第4回全国農業高校生ベジコン“
福島会議と被災地視察に参加して
東京都立農業高等学校 都市園芸科3年 阿南 宙斗
全国農業高校生ベジコン会議に参加して、とても貴重な経験をさせていただきました。
初日、福島会議では様々な話を聞くことができました。清水さんの高麗人参とその活動についての話、他県の農業高校の取り組み、どれも興味深いものでした。仮想株式会社の運営や幼稚園とのお好み焼きパーティー、商品開発等、それぞれの学校の活動には学ばされることが多くありました。
その後行われたパーティーでは、美味しいご飯をいただきつつ様々な人と交流することができ、東京以外の人と話す機会は今までほとんどなかったのでとても楽しかったです。
2日目はワンダーファームの見学をさせていただきました。まだオープンしたばかりで手探り状態のように感じましたが、一歩一歩しっかり進んでいる力強い様子を見ることができました。特にトマトハウスではハウスのフィルム等の新しい技術が導入されていて、今まで知らなかった栽培方法を知ることができ、とても良い勉強になりました。
2日間を通し、私は被災地の人々が前に進もうとする姿を見ることで、日本の未来は明るいと思いました。そして私も学ぶべきことが沢山あることを再確認しました。私は卒業後に農業大学校に進学がすることが決まっていますが、今回の経験をいかし、多くのことを学んでいきたいと思います。もう少しで卒業しますが、ベジコンの活動を後輩たちに引き継いでいきたいと思います。またこの様な活動が来年以降も続くと良いと考えています。
今回は本当にありがとうございました。
**************** 岐阜県加茂農林高等学校 ******************
福島会議/視察レポート
岐阜県加茂農林高等学校
畑のもぐら 海津 妃果莉
2011年3月11日14時46分東北は甚大な被害を受けました。
その中、私は教室にあった水槽を眺めていたことを覚えています。私が住んでいる岐阜県は震度が2でした。震度2は、電灯などつり下げ物がわずかに揺れるほどです。水槽が波打っているのを見てから揺れていることに気付いたのです。家に帰り、テレビを見てみると自分の地域からは信じられないような光景が映し出されていました。
家が全壊しているのはもちろん二次災害の津波も速くてとても見ていられませんでした。三次災害として原発の事故もありました。地震も、私の地域は水槽が波打っている程度でしたが、東北は家が倒壊し、木が折れ道路も破壊され、さらには津波が町を飲み込んだのです。私はその頃小学5年生でしたので、ただ悲しいとしか考えることができませんでした。
しかし、父に進められ募金をはじめ半年後の夏休みには父にお願いして、被災地に連れて行ってもらいました。
被災地は、すごいことに道路の復旧がものすごく早く、車で回ることができました。家が一階だけ流されていたり、家が骨組みすらなかったり、船が田畑にあったり、にわかには信じられませんでした。百聞は一見にしかず、テレビで見るよりも一番理解できました。このことを踏まえて、私は将来被災地の復興に関わる活動に加わりたいと決意しました。
2.加茂農林高等学校森林科学科とは
私が所属する加茂農林高校森林科学科は「環境の保全」「森林の管理」「林産物の利用」を三つの柱に学習を行っています。課題研究の一環で美濃加茂市に増える耕作放棄地を活用する研究を行っており、今年度からは「ローゼル」というハーブを育て、美濃加茂市の特産物にできないか日々研究を行っております。
私は、加茂農林の活動で福島の復興に役立てることはできないかと考え、希望の環の活動を行いました。また、福島でローゼル栽培を広めることで、ローゼルという植物の知名度が上がるとともに、福島の新たな産業のひとつになるのではないかと考えこの会議に参加することにしました。
ローゼルは、沖縄の特産物でアオイ科フヨウ属の植物で色んな利用方法があります。ジャム、ハーブティー、塩漬けなどに使うことができます。多用することができるものは特産品として価値が高く珍しいものです。ローゼル以外にも珍しい農産物があると思います。自分たちで調べて、自分たちの気候に向いている特産物を作って福島を有名にし、ふるさとに人を戻すきっかけにしてほしいです。そして、福島に活気が戻ってほしいと願っています。
3.希望の環
先日話したとおり、希望の環は被災地から遠い場所であっても高校生であっても参加できるプロジェクトです。会議ではあまりうまく話せなかったので伝わったかはわかりませんが希望の環は誰でもできる活動で、今の私にできることを少しずつでもやってやっていきたいと思います。そして、復興してほしい、その思いで実行しました。
ただ、希望の環は一人ではできません。福島の特産品を一人で買い取るのは簡単です。しかし、一人ですべて行っては産業の復興はいつまで経ってもできません。自分ですべて買い取っても募金と変わりません。希望の環により福島含め被災地の特産品を多くの方に手にとってもらうことができます。多くの人に福島の特産物の良さを知ってもらい福島の産業を元気にすること。産業の復興なくして町の復興はできないのです。
希望の環は人と人とを繋ぐ素敵なプロジェクトです。一人では、小さな力ですが、希望の環を通してたくさんの学校、たくさんの事業が参加することにより、力が集まり、同じ事を目的とした大きなプロジェクトに発展したのです。希望の環に参加できた中で知らない人同士であっても同じ事をした仲間であるといえます。
希望の環の目標にもあるとおり「希望を共有する大きな環」となるように希望の環を広めていきたいです。
4.この会議に出席して学んだこと
被災地復興の会議に出席させていただき、多くのことを学ぶことができました。
福島県は初めてでしたが、被災地への訪問は二度目でしたのでどう変わっているのか町の方々は笑顔で過ごされているのかが、とても気がかりでした。復興をしても帰らぬ人は戻ってはきません。しかし、伺ってみて、みなさんはじけるような笑顔を、私含め多くの方に見せてくれました。そのときの笑顔は無理のない笑顔でした。とても素敵な笑顔で、その笑顔をこれからも守りたい、増やして生きたいと思いました。
この会議を通して見えてきた、農業の復興、地元の復興、産業の復興。この3つの復興を目標とし、被災する前の町以上に、元気をとり戻していきたいです。そして、復興するだけで終わらず、次は、「発展」し、よりよい環境にしていきたいです。そして特産品などで産業が発展できたら、それを多くの地域で共有し、日本中で広め、さらには海外にも広めていきグローバル化を目指したいです。高校生ではできることは限られています。しかし、いつまでも高校生ではないのです。今やるべきこと、今しかできないことを、高校生である今だからやり、次への土台にしていきたいです。また、この取り組みを次の世代に受け継いでもらい次の世代に関心を持ってもらい、支援が末永く続いていくようにしていきたいと願っています。わたしが今回の会議に参加したように、活動の環を広げていくためにこの活動を広報し、まず関心を持ったら、すぐ考え、すぐ行動に移す事を大事にし、実行して欲しいことを伝えていきたいと思います。
5.今後の展望
今後、もしベトナムに行く機会を与えていただいたならば私はやりたいことがあります。
今回の福島県で拝見させて頂いたトマトハウスのような機械化されたシステムのように、ベトナムにもシステム化された施設があると説明を受けましたので、それを是非見学したいと考えております。そして、ベトナムにしかない方法を発見するとともに、外国であるベトナムで学んだことを大切にし、しっかり自分の知識に変え、福島や他の地域の被災地に有益な情報を届けて、農業での町の復興そして、地元に戻りたくても戻れない人にとっての働く場の提供につながるのではと考えております。
今後も活動を続け、希望の環のような被災地を元気にする活動をおこし、日本全体のような大きな規模で広めていきたいと思います。
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岐阜県立加茂農林高等学校 森林科学科 2年 大矢遥
こんにちは。先週の福島会議でお世話になりました、岐阜県立加茂農林高等学校2年の大矢遥です。当日は寒さが厳しい中の会議をお疲れ様でした。
私は、生まれてから17年間震災というものを一度も体験したことが無く、もちろんその被害を目の前で見たこともありませんでした。
実際に体験したことが無いので、5年前に福島で起きた事件もまったく想像がつかず、いつの間にか同じ日本の事なのに、テレビの向こう側だけの話にしていた自分がいました。
今回初めて訪れた福島(被災地)で初めて知り合った被災者の人々。私が被災地に来る前に想像していた景色も人々の顔も、思っていた以上に復興されそして笑顔で明るく、正直驚きました。
農業高校に入学し、この会議に参加する機会をいただき、初めて農業を通じて見る事ができた、興味を持てた世界がたくさんありました。農業は人々が日々暮らしていくために必要不可欠な産業であることはわかっていましたが、正直震災が起きたときにもここまで農業が人々の生活や心を助け役立つとものであることは思ってもいませんでした。被災地で育てた野菜などを加工して他の地域で売り、その売上金を「募金」として被災地へ送るという、本当に多くの人々の協力と思いやりがこの活動を支えていることを知りました。このような活動ができるのは農業だからこそだと思います。
2日目のトマト工場とトマトハウスの見学では、いろいろな工夫が施されていて、私には考え付かないようなことだったので感動しました。普段食べているトマトも、全てではないですが、先日見た施設のようなところで育てられていると思うと、これからトマトを食べるときはきちんと味わって食べなければいけないと思いました。あんなに大きな施設で作られていること、また、ツルは16mも長く育てられているここのトマトは、気候や作っている人々に恵まれていると思いました。
今回の会議で学んだこと、知ったこと、発見したことが本当にたくさんありました。私は、このような会議というものに正式に参加したことがなく、とても緊張しましたが、どの方も大変フレンドリーで口下手な私でもとても話しやすく心が温かくなりました。また、機会があったらこの人たちとお会いして話してみたいと思いました。
このような貴重な体験はなかなかできないと思います。今回のこの体験を忘れず、また会議での皆さんの言葉を思い出してこれからの日々、一日一日を大切に生きていきたいと思います。
まだまだ寒い日が続きますが、お体に気をつけてお過ごしください。楽しくそして勉強になり貴重な2日間をありがとうございました。
**************** 奈良県立磯城野高等学校 ******************
NPOこどもファーマーズ協会様
奈良県立磯城野高等学校 岡田新史くんのレポートを添付します。
彼は、大阪のベッドタウンの、しかも駅の近くに住んでいるので、今回の会津農林高校の先輩方との交流は、大きな刺激となったようです。
ありがとうございました。
奈良県立磯城野高等学校 森田 浩文
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ベジコン福島会議に参加して
奈良県立磯城野高等学校 2年 岡田 新史
私のチームは今回で2回目のベジコン出場となるのですが、前回のキャベツの記録14.650kgは幻となり、今回の記録は8.84kgにとどまりました。今年の4月に収穫したキャベツは18.34kgだったのですが、播種時期がベジコン公示前だったため、これも幻の記録となりました…。
先生からベジコンの表彰式と福島会議と被災地視察をしに福島まで行くと言われて、あまりピンとこなかったのですが、いざ行ってみると参加人数こそ多くはなかったものの、全国各地の意識が高い学校の代表の方と交流ができて貴重な体験ができてよかったと思います。
特に私が今回のいろいろな体験の中で一番、強く印象に残ったのが宿泊先で相部屋となった会津農林高校の前会長さんと、会津農林高校OBの小林さんと話した今の農業と今後の農業の話です。
最近、農業が盛り上がっているにも関わらず農業をやる人が少ないのはなぜか?子供の将来なりたい職業ランキングに警察官、消防士、プロスポーツ選手、YouTuberなどはあるのに、なぜ農業は入っていないのか?それは農業の印象が薄いからだと考えます。
なぜ農業の印象が薄いのかというと子供たちから見て農業は何をすることなのかよく分からないということもあると思いますが、大きな理由として、農業は今まで表舞台に出て活躍していないことが考えられます。農業は日本の食を支える大切な産業ですが、警察官や消防士のように日常、目に映る範囲で直接人々を支えているというより、生産物がスーパーや飲食店に使われる間接的なかたちで人々を支えている存在といえます。街に暮らす私からすると、食品スーパーや飲食店は馴染みが深くても、その生産者の農業は、目立たない存在に映ってしまいます。だから、子供たちの意識にも農業は浸透していないのではないかと考えます。
では農業が表舞台に出て活躍すればいいのか?というと、そうではありません。農業をやっている人が農業をPRしようと表舞台に出ようと努力しすぎると、生産の現場をおろそかにしてしまうと思います。逆に生産の現場を大切に守るだけでは、今までと同じで社会に対するPRが不十分だと思います。農業はその両立が難しい仕事だと私は思います。
だからこそ、農業高校で学んでいる私たちが、地域の人々に、子供たちに農業を知ってもらう活動をしたら良いんだと考えました。今回のベジコンのように食育を目指した交流は地元の子供たちとに農業高校の私たちの存在を知ってもらえる機会の一つになりました。
私自身、高校入学まで、農業に関わる生活を経験してこなかったので、これからの子供たちに、どんどん農業をPRしていく活動を、農業高校生の私たちがしていけば良いのだと、お二人の話の中で気づくことができました。
今回は、このように貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
残りの高校生活に全力で取り組み、他のメンバーと地域との交流活動を盛んにしていこうと思います。
**************** 大分県立玖珠美山高等学校 ******************
大分県立玖珠美山高等学校 チーム野菜2年リーダー 宇田未夢
私たち「チーム野菜」は、デカキャベツコンクールに参加するにあたって、事前に授業や実習でキャベツの学習や栽培をしました。特に播種の時期、栽培に関係する温度、日照時間などが花芽分化に与える影響等を学習しました。私たちの地域ではデカキャベツ(サッポロダイキュウ)の栽培に適していない事がわかりました。それでも、抽だいしないように播種時期を考えながら全員で一生懸命育てました。11月20日現在で、3.92kgと結球もあまり進んでいませんでしたが、このプロジェクトを通して色々なことを学ぶことができました。
大分からの参加と言うことで移動時間がとても長く初めての長旅で緊張しました。会議では、「何を聞かれるのか?」「友達は出来るか?」など、たくさんの不安があったけど福島に着いて、浅井さんから「来てくれてありがとう」と言われて、とても感激し来て良かったと思いました。会議では、会津農林高校の生徒の皆さんも一緒に、被災地の学校の話や自分たちの学校の事について話しました。被災地の学校では、農業を通じて前向きに取り組んでいて高校生の力は、すごいなと思いました。その他の学校でも、保育園の園児たちと一緒に活動したり、食品の販売に協力している学校もあり、とても興味深く勉強になりました。私も発表で大分・熊本地震の事について話しました。今回の会議で私たち高校生にできることは、まだまだあるとわかったので、地元の復興や他県の人たちと協力し助け合い前向きの方向で、頑張りたいと思いました。会議が終わったらホテルで交流も含めみんなで夕食を食べました。地元の料理やたくさんの生徒と交流でき楽しかったです。
最終日は、いわき市の「ワンダーファーム」に行きました。トマトの加工場、オランダのフェンロー型の温室、売店等で研修を行いました。私の学校もトマトを栽培しているので色々な種類のトマトを見ることができたし、試食できてとても勉強になりました。このトマトの栽培方法は、自分の背よりはるかに高く圧倒されました。しかし、管理は大変そうだと思いました。売店では、トマト塩やトマトソフトクリーム、ケーキ、ジュース等様々な加工品があり工夫すれば色々な物が作れるんだと思いました。最終日はあっという間に過ぎて行き、別れが辛かったです。
今回の体験をして、他県の農業高校生とこれからも交流を深め一緒に何かしたいと思いました。これまでにない充実した二日間になり、遠くの福島まで行った甲斐がありました。 この出会いをこれからも大切にして学校生活に役立てたいと思います。
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みなさん ありがとうございました。
楽しかったです。
NPOこどもファーマーズ協会
浅井宏純