2017年4月6日木曜日

ベトナム研修レポート 福島県立岩瀬農業高等学校 :遠藤耀平  

 私は今回、こどもファーマーズ協会主催のベトナム研修に参加した。本研修は、一般社団法人日本フードサービス協会より、東日本大震災復興支援として寄付を頂き実施することができた。まず、研修を実施することができたこと、そしてこの研修に参加できたことに深く感謝する。 

 ベトナム。東南アジアのインドシナ半島にある社会主義国家である。気候を見ると、首都ハノイのある北部は温帯性気候で、七月の平均気温は二九度である。四月から十月まで雨季があり、山岳地帯では降水量が四千mmを超える場所もある。一方、今回訪れた南部は熱帯性気候。平均降水量は千mmほどであり、七月の平均気温は三三度と気候がはっきりと分かれている。しかし研修最終日、突然のスコールに見舞われた。ツアーガイドを務めて頂いたビンさん曰く、「地球温暖化の影響もある」とのことであった。

本レポートで対比対象に置く日本の気候の特徴は、北は亜寒帯から南は亜熱帯までと、とにかく多くの気候区分がある点である。雨季(梅雨)は五月から七月と、ベトナム北部と比べると短い。また、全国単位で見るが、九月後半から四月の初週にかけて降雪が観測される。ベトナムではあまり見ないが、二〇一三年一二月、五一年ぶりにベトナム北部サパにて積雪を観測したため、温暖化や気候変動の影響は少なからずあるものと考える。日本においてベトナムと気候が比較的近いのは沖縄などの亜熱帯地域と考える。

 では本題である。今回の研修において私はある点に注目した。日本とベトナムの農業の差、特に「意識」についてである。我々は二八日の研修二日目、Agricultural High Tech Park、国立農業研究所を訪れた。そこでは、キノコ(エリンギ)、メロン、ラン、葉菜類の研究施設を見学した。この研究施設は、国内でまだ確立されていない栽培方法などを研究する施設である。その中でも気になったのが、作物の「管理」である。その施設の大部分は機械やセンサーなどで管理されており、人間は観測や草むしりなどの小さな作業を行うと説明を受けた。私は施設の方に、「機械管理された作物と、人間が管理した作物。どちらが食べたいか」と尋ねた。すると、「機械管理された作物」と回答なされた。正直に言うと私は驚いた。その驚きには理由がある。今日の日本の農業は、「顔の見える農業」が信頼性に繋がっているからである。以前に青果バイヤーの方に話を伺った際、「有機栽培や無農薬、特別栽培などという文句だけでは消費者は買わない。その作物を実際に育てた農家の顔を販促にだすだけで、顧客はそれを信頼の材料にする。」と聞いた。つまり、日本では人が作ったという証明が消費者の信頼に繋がっているのである。話を戻すが、研究所の方の回答を詳しく聞くと、ベトナムの農家は収量を求めるために農薬を過度に使用するかもしれないという危惧の元の意見であった。実際調べてみると、日本の環境省による環境汚染調査データでは「化学肥料や農薬の不適切な使用による農業汚染は未改善」と明確に記載されていた。つまり、その危惧は実際に起こっているものであった。

 この国立農業研究所での栽培研究は、全て無農薬で行っており、病気や虫などによる害が発生した場合のみ、ごく少量の安全な薬品によって処置をしていると説明を受けた。つまり、将来的にはベトナムにおいて無農薬の農業を広げる研究であることがわかる。
 国は違えど住むものは人。気候は違えど必要なものは安全な食物。消費者の農業に対する意識は違えど、安全な食物を求めるという心は同じだった。
 そのほかに私がベトナムという国から感じ取ったことは、とにかく暑かったという点である。私たちが成田空港より飛び立った時、つまり日本では雪が降っていたのだ。私は半袖で赴いたため、その時はひどく後悔したことを覚えている。しかしいざベトナムに着くと、飛行機の出口を前にした途端にむっとした暑さが肌を刺した。半袖でよかった、と安堵した瞬間である。

 今回のベトナム研修は、私の人生にとって非常に有意義なものであった。将来農業高校の実習助手となり、数多くの農業高校生にこの学んだことを広めたい。私たち若い世代の力で、世の農業に新たな息吹をもたらそう。

 また今回参考にしたウィキペディアによる引用についてだが、出典が不十分な個所は引用していない。Wikipedia‐ベトナムでは概要部、見出し7 地理における7.3気候のみ、Wikipedia‐日本では見出し4地理・地勢・自然・地域における4.3気候・自然からのみである。この欄には確かな出典があり不十分ではないため、しっかりと確立された情報であると断定できたので引用したまでである。

福島県立岩瀬農業高等学校 :遠藤耀平 


出典・根拠:

ウィキペディア ベトナム



ウィキペディア 日本


おいしい山形 顔の見える農業


環境省 ベトナムにおける環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ


環境省 ベトナムにおける環境汚染の現状

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