2017年4月11日火曜日

自然との関わりで自然と笑顔に 「農業は、世界共通の笑顔の源」 加茂農林高等学校 海津 妃果莉 (ベトナム研修)

2017/04/03

加茂農林高等学校 海津 妃果莉

自然との関わりで自然と笑顔に

「農業は、世界共通の笑顔の源」

1.はじめに
 今、農業のグローバル化が進んでいます。
最近の日本では、グローバルGAPの取得を目指している農家や企業が増えています。GAPとは、「Good Agricultural Practices」の略で安全で品質の良い食品及び非食品の農産物を認証する制度です。
グローバルGAPとは、国内唯一の国際標準のGAPです。「食の安全と持続可能な生産管理」を社会の求める以上のレベルで実現するもので、世界の農家の方々が認証を目指しています。
私の理想とする農業は、安心・安全であり、美味しく食べられること、そして作り手である農家の方の笑顔と生活の安心があって成り立っていると考えています。
この中でも、健康の基本である食が安全であること、また、味が保証されていることは、一番の社会的世論とされているのではないでしょうか。このような世の中の動きの中、国際標準であるグローバルGAPの認証は、農家が世界に認められる一つの方法ではないかと思います。
日本の青森県五所川原高校では、グローバルGAPに挑戦し、見事高校で初めての認証を獲得した学校です。私の所属している学科は、実習で農作業を行う機会が少ないですが、調べただけでも、グローバルGAPの認証はかなり難しいと言えます。
認証は三段階により行われ、全てのチェックをクリアできなければ認証書は届きません。五所川原高校を始めグローバルGAPを認証した農家を尊敬しています。この方々のおかげでオリンピックでは安全な食を提供することができ、普段の食事でも安心して楽しむことが出来るからです。
グローバルGAPは、まだ本校での認知度が低いので、これを機に情報を広め、学生を始め先生方の士気を上げたいと考えています。

2.ベトナムと日本の差
ベトナムの農村人口は、2009年で約6000万人で総人口で70%の人が農業に携わっています。2005年と比べると約2%マイナスとなっており、少なからず農業離れが進んでいるといえます。ベトナムは日本よりも農業人口の割合が多いですが、着実に減少していることが見受けられます。
ベトナムの国民平均年齢は28歳で若者が多く、私からすると力仕事である農業にはうってつけの年齢であると思います。
実際、「TAN TRUNG VEGETABLES AND SAFETY CORPERATIVE」で農家の視察をさせていただいた際に、働いていらっしゃる方は日本と比べて若く見えました。これは私の勝手な見解であり、事実とは異なるかもしれません。ですが、平均年齢が低いので、若い方も農業に携わる機会が多いのではと思いました。
現地の方によると、若者の農業離れはベトナムでもあるようで日本と同じ現象が海外でも起こっていると分かります。農業離れの理由は、そもそも農業に関心がないからです。現地では、農家を継ぐことよりも会社員として働いた方が給料も安定しているという考え方が浸透しているようでした。ですが、今回の研修で出会った現地の農家の方々はいつでも笑顔でいて、農家のお子さんも笑顔で笑いかけてくれる人が居るほどです。どうしてこれほど笑顔でいられるのか、農業は絶対安定していると言える仕事では無いはずです。
私たちの住む日本でも、福島原発での風評被害や、里山近くの農家に深刻な鳥獣被害、異常気候による被害もあると思います。ベトナムでも、気候は農業に大きな影響を与えていて、今回の研修でベトナムにいた時に初めて体験したスコールは、体に当たると少し痛いくらいの強い雨で、落雷もありました。このように、農業には作物が栽培出来ない時もあるはずです。なぜなのかと考えていたら、同行していた方が現地の方に「あなたはとても素敵な笑顔をお持ちです。その笑顔の理由はなんですか。」と質問されました。その答えは最も単純でしたが、私の心を震わせました。答えは「農業が好きだから。」だそうです。現地の方もおっしゃっていましたが、農業には収入を得る目的もありますが、自然と関わることや食に直結していることなど、人間の生活を豊かにしてくれるものだと再確認しました。
自然には、リラックス効果があるといわれています。緑は目に優しく気持ちを落ち着かせてくれます。だから、現地の農家の方はみんな輝いているのだと思います。日本の農家の方も素敵な笑顔であることは私も知っています。事実、本校の学生はいつも笑顔で農業の実習を行っています。農業は、世界共通の笑顔の源かもしれません。
もう一つ見学させていただいた「AGRICULTURAL HIGH TECH PARK」にて初めて見た果物に感動しました。日本にはない「ミルクフルーツ」(おっぱいフルーツ)の栽培を行っていました。この果実は熱帯アジアで広く栽培されています。ミルクフルーツは、柿の仲間の果物です。食べ方は、少し揉んでからヘタの部分を切り落としスプーンですくって食べます。外見は薄く綺麗な黄緑色で、切ってみると乳白色の果汁がたっぷり出てきます。味はとてもジューシーでほんのり甘くさっぱりしていてとても食べやすかったです。舌触りは柿のようでした。研究所では、種無しのフルーツの研究の為に10年以上かけて作っていました。パイナップルでは、一つ平均1.4kgですがベトナムの研究で2kgになるまで育てることができるのです。このように新しい商品となる果物の研究に取り組んでいる現状を視察することができました。
3.今後、研修を活かす為に
今回の研修で視察させていただいた施設は、農業を振興させるために様々な取り組みがなされていました。農協が高い肥料を安く農家に提供していることや、農薬を深刻な病気にのみ使用し普段は使わず安全に配慮していること、また、農業だけではなく、兼業をし生活を安定させていることなど、ベトナムから日本も学ばなくてはならない点が多いと感じました。グローバルGAPの認証も日本よりベトナムの方か10倍以上も多く、この点も日本はベトナムに学んでいかなければならないと思います。

4.現地の方々との交流


メコン川でクルージングした時の写真です。
川の水位が高く、透明度が低かったです。
私たちがかぶっている物は、「ノンラー」と言います。
ここは特に暑く日差しが強かったので、日よけとして配られました。
360°自然に囲まれたメコン川のクルージングは私が生まれて初めての体験で、ベトナムを感じることができました。











現地の学生と市内研修をした時の写真です。
ニーとヴェンとムエンヘイの三人が私たちをベトナムのデパートへ連れて行ってくれました。
三人とも明るく、フレンドリーですぐに仲良くなりました。
私たちのカタコトな英語も頑張って理解しようとしてくれて本当に素敵な人達でした。








ライスペーパー作りを体験した時の写真です。
ライスペーパー(生春巻きの皮)の作り方を優しく丁寧に教えていただきました。
見ていた時は、自分も同じように出来ると思っていましたが、実際にやってみるとそんなにうまくいかず、特に大きく綺麗な円の形にすることが難しかったです。2回挑戦させていただき、2回目は1回目よりも上手に出来、拍手してもらえて達成感を味わうことができました。









5.最後に

 今回の研修に参加させていただき、農業に対する視野を世界規模で考えることができるようになったと思います。このような機会を与えてくださった、NPOこどもファーマーズ協会の皆様や関係者の皆様に感謝申し上げます。

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